タークスのエースである赤毛の彼は、自分の先輩にあたる。
レノというあの先輩の影響で自分はタークスに入った。
その為だろうか。少し違った感情が彼にあるのは事実である。
そして、少し、いや、大分ズレた感情も、彼に対して持っていた。
「走れよ新人!」
「わかってるよ!」
任務中の交戦のなかで、レノはロッドに叫んだ。
攻撃を避ける為にロッドはひたすら走る。
レノは周りに目をくばり、新人である彼に指示をだしていた。
勿論、レノの指示によって自分は助けられている。
しかし頼ってばっかりは性に合わない。
だからこそ一人でなんとかできる様、がんばってはいる。
「新人!後ろだ!」
「──っ」
言われた瞬間に前へと飛んだ。
そのおかげで、なんとか深手は免れる。
しかし、…また、彼に助けられた。
体を起こし、体勢を立て直す頃には、レノの手によって戦いは終結していた。
「お疲れ」
「……」
そんな思いを巡らせながら、もうひとつ思っている事がある。
彼は、自分がタークスに入って少しばかり時間がたった今でも尚、
自分の事を「新人」と呼ぶ。……名前で呼ばずに。
「なぁ」
「あ?」
呼びかけるだけしてロッドは口を噤み、俯く。
そんなロッドを見て、レノは眉をひそめた。
「なんだよ、と」
「なんでもない」
あぁそうかよ、と。
そんな言葉を残して立ち去るレノ。
ロッドは顔をあげ、レノの背を見た。
言いたくても、言う事はできないこの想い。
──名前で、呼んでほしい。
──後輩ではなく、一人の人として見てほしい。
そんな願いは、我儘だろうか。
◆
はい、ロドレノでした。
BCはあんまり詳しくないけど、ロッド大好き。